ズシシズシ 〜逗子の情報発信ブログ〜

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家を建てました#1 〜建売住宅か、注文住宅か〜

過去に運営していたブログから、
2014年1月に書いたこの記事を引っ越ししました。

書いた後の気付きもあるので、
近日中に#1の追記修正、#3以降も書いていく予定です。

はじめに

約1年にわたって取り組んできた家づくり。

ようやく今週、無事に引き渡しを迎えられることが確実となったので、そろそろご報告もかねてブログ記事にまとめようかと。

家の購入について何ひとつ知識がなかった自分が、最終的には家を建てるまでに考えたこと、困ったこと、そしてこれから(将来)家の購入を検討している人へ伝えたいことを、数回にわたって綴っていきます。

住宅や不動産の知識に関しては未だに説明出来ないことも多いですが、一人の体験談として読んでくれたら嬉しいです。

 

家賃か、ローンの支払いか

さかのぼること今からちょうど1年前、2013年2月頃のお話。

妻の実家がリフォーム専門の工務店だったので、義理の父と会う度に「ローン組んで家買うなら早い方が良いぞ〜」と言われていました。ちょうどその頃アパートの更新時期も重なったこともあり、

「毎月家賃を支払い続けるより、今の家賃にちょっと上乗せした金額のローンを払って、資産にもなる家を買ったほうがいいのかも」

と、家の購入についてぼんやり意識し始めました。29歳の冬です。 

とりあえず書籍で情報収集

「家を買う」といっても、まず何をどうすればいいのかわからない。

とりあえず、住宅購入関連の書籍を数冊、購入することにしました。

そこで買ったのが、

「いわゆる基礎知識的な部分が多く載ったぶ厚めの本」
「見ていてテンションが上がる写真メインの本」の二種類。

基礎知識的な方は実際買った本とは違いますが、例えばこんな二冊。

ゼロからはじめる家づくり 必ず知っておきたいこと100

ゼロからはじめる家づくり 必ず知っておきたいこと100

 
はじめての家づくり No.23―「難条件」を克服した心地のいい家、大特集! (別冊PLUS1 LIVING)

はじめての家づくり No.23―「難条件」を克服した心地のいい家、大特集! (別冊PLUS1 LIVING)

 

上の二冊は厳密に言えばどちらも「イチから家を建てる」人向けの本なので、建売や中古物件を考える人向けではないのですが、ひとまず家の購入に対して違う見方のできる二冊を同時に読むのは良い選択でした。

教科書的な分厚い本で分からないことを勉強し、
写真メインのムック本でテンションを上げる。

どちらか一方の情報だけでも、ここから始まる家探し、家づくりの難題の数々は乗り越えられなかったと思います。

新築、中古物件、建売、注文住宅。まだそれぞれのメリット・デメリットすら知らなかった段階からの勉強だったので、買った書籍は家探しから土地の契約以降まで、数ヶ月にわたって役に立ちました。

しかし購入時点では「学校に入学して教科書を購入しただけ」のような状態。「授業」を受けなければ、教科書に書いてある知識も身になりません。

学校でいうところの「授業」を受けるため、近所の不動産屋さんへ電話予約をし、実際に物件の内見をさせてもらうことにしました。

住みたいのは、地元の逗子

住みたい場所の近くにある不動産屋さんの門をたたくのは当たり前ですが、自分の場合それは近所の不動産屋さんでした。なぜなら今も当時も「ずっと住みたいと思う場所は?」と聞かれたら即答で「逗子」と言い切るくらい居心地も環境も良かったからです。

幼いころから住み慣れた逗子の魅力を簡潔に言うと、

  1. 海も山もある
  2. 比較的、治安が良い(最近事件や空き巣被害が増えてはいますが...)
  3. 駅が4つあり、そのうち2つは始発駅(JR逗子駅・京急新逗子駅)
  4. 高速道路逗子ICがあり、横浜や都心へのアクセスも容易
  5. 葉山と鎌倉という人気スポットに挟まれている
  6. 面白い事をやっている人とたくさん出会える

逗子から横浜まで電車で約30分、都内に出るには1時間かかりますが、京急新逗子駅は始発駅ですし、JR逗子駅からは横須賀線・湘南新宿ラインの始発列車も多く、鎌倉や大船から乗るよりも確実に座れます。

東京、新橋、品川、大船、鎌倉、逗子にのみ停車する「ホームライナー逗子」なんて列車も運行しています。(ライナー券500円)

逗子の良い所、悪い所を話し始めるとおそらく小一時間は余裕ですが、これ以上話が脱線するのは避けたいため、別の機会にします。電車だけに。

逗子で物件を探し始めたものの…

20年以上住んでいる地元なので、市内でもどの地域が便利か不便かは大体把握していました。

しかし、2月頃から不動産屋さんを3〜4件まわり、建売住宅を中心に約20件内見してみての感想は、、

「駅近物件は想像以上に高い」
「予算に見合う物件となると、ほとんどが駅から徒歩20分くらい」

というものでした。

逗子がもともと高級住宅地といっても、披露山の上や海の近くに限ったものかと甘く見ていましたが、良いと思う場所はどれも手が届く価格ではありませんでした。

複数の不動産屋さんで約20件も内見すると、当然同じ物件を紹介されることもしばしば。時には違う不動産屋さん経由で内見に来ていた別の方とバッティングすることもありました。そして、ちょっと良いな、と思った物件は一ヶ月も経つと、次々と成約されていき…。

そう、当時は消費税増税を来年の2014年4月に控えた、
駆け込み需要全盛の時期だったのです。

冷静さを失い…

これは主観ですが、自分と同世代の若い夫婦に人気があった物件に共通するキーワードはなんといっても「広いリビング」。次点では「吹き抜け」でしょうか。

吹き抜けといえば、本当に最初の一件目で内見した物件が「吹き抜けのあるデザイナーズ住宅的な間取り」だったのですが、難点は駅からかなり遠いことでした。

「駅から遠くても、吹き抜けのあるオシャレな家がいい…!」と一時冷静さを失っていた僕は、妻や親に諭され、冷静さを取り戻しました。内見一件目、その当日に契約を急かす感じの不動産屋さんだったので、今思えばあの時契約しなくて本当に良かったと思います。

内見し過ぎで、決められなくなる

賃貸物件を探す際でも、たくさん内見すればするほど「お風呂はあの物件が良かった」「立地はあっちの物件が良かった」と、それぞれの良いポイントが印象に残ります。

物件を見る目は肥えますが、よほどパーフェクトな条件の物件と巡り合わない限り、今度は逆に決められなくなってしまいます。

それと同じことを、この家探しのときにも体験しました。

探す理由の多くが「必要に迫られて」という賃貸の部屋探しとは違い、家探しは、かける労力も大きく、「じゃあ、諦めるか」という選択肢も大いにありだったので、「もう終わりにしたい…。」と思うこともありました。

ですが、数件の不動産屋さんを回りその中でも親身に見てくれた営業さんと相談してこのとき行き着いた結論は「自分の好きな間取りの家を建てよう」というものでした。

建売住宅探し→土地探しへ

行き着いた結論は「土地を買って、その上に好きな家を建てる=注文住宅」

一般的に、既に建っている建売住宅を買うより注文住宅のほうが高価になります。

建売と同じような広さ・間取りで注文住宅を建てるとなると、土地の価格プラス、家の建築費用で建売より高額になり、それに加えて登記などの諸経費も倍かかってくるのです。

建売価格と同じくらいの予算で注文住宅を建てるとなると、土地がかなり狭くなるか、立地が悪くなるか、とにかく何かを大きく妥協しないと難しいんじゃないでしょうか。(主観です!)

自分は、「狭くても、広く見せるための工夫を取り入れた家をつくればいいじゃん」という考えで「多少狭い土地でもいいから、好きな家を建てる」という方針に決めました。

ついに、出会った

下條アトムじゃありませんが、なんとか良い土地と出会うことができました。

土地探しに移行してからも探すこと10箇所弱。狭いけど、駅まで道も平坦で、徒歩で行ける範囲内。付近の道路条件も良好でした。

「ここだ!」と思ってからも、親や妻の実家の両親に相談し、何度も見に行ったり予算のシミュレーションをしてから、決めました。出会ってから数週間は検討したものです。

この時点で、最初に家探しを始めてから2ヶ月が経ち、4月も半ばに差し掛かっていました。しかし、ここまでは序章、前座、前説、イントロに過ぎません。

なにせ土地の契約、住宅ローンの審査すらしていない段階ですから。

本当に大変だったのは、ここから先の9ヶ月間でした。

 

〜続く〜